素敵な学校

これからの人類のために、自分の快適な生活のために、すてきな学校を考えます。

新しい場所

文化学院は両国に移転しました。
昨日12日は午前中専門課程の入学式でした。
明日14日から高等課程・専門課程そろって新学期の授業が始まります。


私の最初の授業は火曜日なので、その後で両国のことを書こうと思っていました。
でも今日、日曜日、古い卒業生からメッセージが入っていて……。
FaceBookで移転その他を知り、見守ってくれているのです。
土曜の入学式の後で私がFBにちょっと投稿したせいでしょうか、新しいスタートに向けて、暖かいメッセージをくれました。
見知らぬ在校生たちへ、そして彼らと共にある私たちせんせーに向けて。
この、ちょうどのタイミングで、こんな言葉をかけてくれるんだ! と、あまりにうれしいので、今日こちらの記事を書いてしまうことにしました。

 

3月末から4月頭まで、お茶の水校舎は引っ越し作業で大童でした。
両国校舎は工事が遅れていて、完了していないところもある状態でスタートするそうです(私は全部は見ていない)。


それでも、一部の生徒・卒業生が、引っ越し作業や、新校舎の掃除を、率先して、遊びながら、ていねいにやってくれてくれている様子が、常勤の先生方のFB記事から見て取れました。
私も半日だけ遊びに行き、(超ちょっとだけ手伝い)、そんな彼らの姿を生で見られて光栄でした。

 

両国校舎は、狭くて古いです。
今のお茶の水校舎に入学してきた生徒にとっては、「お茶の水と違う」と、ちょっとテンション下がるところもあるようです。あって当然です。

 

でも、私は12日の入学式のあと見に行って、ちょっとホッとしました。
2月に見学に行った時より、ずっといい感じになっていたのです。
もう、常勤の先生方のイマジネーションと労力と、お手伝いした10代たちの気持ちと労力のおかげです。
場はすでに創られはじめているのです!


その、2月の見学って? ということなのですが。
これも、生徒と保護者が学校側に働きかけて実現したものです。
私はたまたまその日学校にいて、「いっしょにいきましょう」と生徒に誘ってもらってついて行ったのです。
まだ前の医療系の学校の物が残っていて、それですぐ遊んじゃう生徒もいましたっけ^_^;


両国校舎は、たぶん使い始めればまだまだ不備はあるでしょうけれども、すでに創られ始めた場をさらに創っていく、だよね。


古い校舎を知っている人たちから見ると、もちろん中庭もないし風情もないし、ではあるけれども、「古くて狭い」は、むしろ3月までのピカピカのビルよりも馴染んだ感じもするようです。

 

卒業生と話していると、旧校舎にいた世代はそれがいいと言い、水道橋の借りものの校舎にいた世代はあそこが良かったと言い、新しい大きなビルから入ってきた子たちはそれを愛しているのです。
そんなもんです。それで当然です。
それぞれの場所に、それぞれの良さがあったと思います。


私はやはり旧校舎は好きでした。
アーチをくぐるのはもとより、2階の職員室に行くために階段を上がっていくと見える古風な窓とその金具なんかに毎日癒されていました。


新校舎になって、最初はいろいろ不満を言ってました。
去年ぐらいにはそこに、びっくりするほど愛着がわいてきました。
それは「建物に慣れた」のではなく、新課程になってからの10代たちと過ごした時間がそこに積もってきたからだと思います。


だから離れると知ったときはつらかったですよ。
愛するようになったのにって。


今は、両国での日々が楽しみになってきました。
これから積もっていく時間、その中で生まれてくるもの、創り出していくものが楽しみです。


私の最初の授業は明後日。
いつもの年と変わりなく、どの授業で何をしようかと、いろいろ思いめぐらしたり準備したりしています。
ああ、だから楽しい気分なのかな。
それだけのことかもしれません(^^)