素敵な学校

これからの人類のために、自分の快適な生活のために、すてきな学校を考えます。

ぼーっとしてたら

すっかり間が空きました。
夏休みに入っちゃったよ。


新しい校舎で、新しい生活を、いままでどおりの気持ちで創ること、それで手いっぱいというか、いつもの新学期の通り忙しく楽しかったもので。


学外で読んでくださっている方々には、もどかしく思われてメッセージいただいたりして、申し訳ありません&ありがとうございます。生徒からも更新ないねーと言われちゃった。

 

今の文化学院は、「昔の」文化学院ではありません。
おもしろいことに、「昔の文化学院」は、その言葉を言う人によって、「いつの」かが変わります。
私が言う「昔の文化学院」は、幼いころおとぎ話のように母から聞いた、戦争の前の話、西村伊作が校長で、与謝野晶子がよく聞こえない(小さい声で)授業をし、若き西村アヤと「輪踊り」をしていた、私自身が見たことのない、文化学院です。
巻き戻しすぎでしょうか?
私はと言えば、25年前に学院の講師になった時と同じように、おもいつき&なりゆき次第の授業をしています。
やっていることは成長したり変わったりしていますが、そのいーかげんな根幹は変わりません。断固いーかげんであります。えへん。

 

両国の町や、狭くてダサい校舎になじみにくかった人も、わりとすぐなじめた人もいて、最初はいろいろでしたけど、一学期終わって、やっぱり学院は学院だと私は思っています。ほかの人はどうでしょうか。

 

まあね、お茶の水にあったらよかったのに、は思います。嘘はつかない。
でも、両国もそれなりにいいです。嘘はつかない。


私は杉並区で生まれ育ち、大学がかろうじて山手線の内側(の西の端)ですが、基本は山手線の西の外側が生息地域です。お茶の水が、なじみの場所の最東端でした。


川と言えば、善福寺川玉川上水、多摩川、神田川、です。


それが、学校に行くたびに隅田川を渡るのですよ!
隅田川の向こうなんて、たま~に休日に遊びにいくところでしたから……観光地、旅行気分。
おおー、隅田川だー、広いーーーって、いまだにテンションあがりながら通っています。


東京スカイツリーが、その広い川幅の向こうに見えます。
あれが「一番高い」とかはどうでもよくて、単に巨大建造物・特に塔が好きなので、これもテンションあがります。ほんとうはもっと角のあるデザインが好きなのですが、とりあえず隅田川とスカイツリーの「量感」は好き。


それに隅田川は、伊勢物語をはじめとして、文字に書かれたもので親しんできたので、私にとってはファンタジーな川です。それらの文学に書かれたときとは姿が変わっていたとしても、「この川」と思うと、それらのファンタジーの中に入っていく感じがします。


5月に大相撲夏場所があったときには、学校から帰ろうと駅に行くと、向こう側の国技館から、相撲太鼓が聞こえて、子どもの頃からテレビで聞いてた音だ! と、またしてもテンション上がり、いっしょにいた生徒たちに不振がられました^_^; 祖父が「巨人大鵬卵焼き」な老人だったし、私も一時期よくテレビで見ていたので、こんなふうに聞くのは初めてなのに、懐かしくもありました。


駅やコンビニでふつーにおすもうさんがいるのもよい。
これも、私が子供のころは阿佐ヶ谷に双子山部屋があって、ときどき見かけていたので、珍しいとともに懐かしい光景です。


先日、両国のホームから改札へ向かって下りていたら、何かの見学でしょうか、制服を着た男子高校生の団体と一緒になりました。改札階に降りた時、
「あ、土俵だ!」
とみんな叫んでいました。
うん、そうだよ、と、もう地元民気取りで追い越しました^_^;


観光案内みたいになっちゃいましたが。
どの町にも、その町の個性や風情があるものだと。私はそれが好きですねえ。
ランチを食べようと思うと軒並み量が多いのはちょっと困りますが、私サイズの店も少数見つけたし、「学校帰りに隅田川端でどぜう鍋食す」というのも新鮮です。


新鮮が重なって、日常になるのでしょう。


ここに書いたようなことは日々楽しんでいます。
さまざまな不備・不便はありつつ。小さいだけでなく司書のいない図書室(ありえん)、学生スペースが無い(ざけんな)、各コースの専門の設備なども上げればきりがないでしょう。
しかし、爪に灯をともしてやりくりしながらも、十代たちは日々成長をやめないのでありますから。
学校の中身、生徒たち・授業はまあ、今までと変わらず、いろんなことがあります。テンション上がることも下がることもあるけど、究極のナマモノである十代諸氏と上がったり下がったりするだらけたコースターみたいな日々を送るのこそ(時々想定外のことが起きる! 良くも悪くも!!)、私にとっての学院の楽しみなので。
あー、学校に来ない子がFaceBookで充実した毎日のこと上げてて、うらやましいと思ったりも^_^;
そんなのも学院の楽しみの一つですよ。


こんな日々です……って、のんきすぎやしないか^_^;>ムギコ


私は出勤しない曜日だったのですが、一学期最後の日は、「夏祭り」をやったみたいです。
のんきだったりさぼったりもりあがったりだらけたりまなんだりあそんだり。


うちの母は、与謝野晶子の授業の声が小さくてつまらないと、机の下でスタンダールなんか読んでいたそうで。授業をさぼってベンチで本を読んでいたら、伊作先生が黙って横に座って、あー伊作先生だーと思いながら読み続けていたそうで。
だめな生徒だなあ。
でも、私は今でもそういう「学院」でありたいです。(内職やサボリのすすめではないけど^_^;)
……そのわりにはちょっと「がんばっちゃう」ところあったな、一学期。
反省。
もっと良い加減でいこう。